dandeです。
今回は、11月23日発売予定のリンクヴレインズパック2に収録される《炎星仙-ワシンジン》を取り上げます。
【炎星】の強化は、約5年ぶり。
その効果も【炎星】に寄り添った効果となっており、使い手にとって満足のいくものになっていると思います。
【炎星】のデッキタイプには、【4軸炎星】と【3軸炎星】があり、その戦術は異なっています。
以下では、それぞれのデッキタイプにおける《炎星仙-ワシンジン》の使い方を書いていきます。
【《炎星仙-ワシンジン》】
リンク・効果モンスター
リンク2/炎属性/獣戦士族/攻1700
【リンクマーカー:左下/右下】
獣戦士族モンスター2体
自分は「炎星仙-ワシンジン」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分が「炎星」モンスターの効果を発動する場合、自分の手札・フィールドの「炎星」カード及び「炎舞」カードを墓地へ送らずに効果を発動する事もできる。
(2):自分のフィールド・墓地の「炎舞」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
その後、デッキから「炎星」モンスター1体を墓地へ送る。
【展開の起点・《炎星候-ホウシン》】
《炎星仙-ワシンジン》の効果で最も重要なのは、(1)効果による後続確保ができる点だと思います。
炎舞をコストにする【炎星】はいくつかありますが、中でも強力なのは《立炎星-トウケイ》でしょう。
効果モンスター
星3/炎属性/獣戦士族/攻1500/守 100
このカードが「炎星」と名のついたモンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、デッキから「炎星」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
「立炎星-トウケイ」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する「炎舞」と名のついた魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
デッキから「炎舞」と名のついた魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールド上にセットする。
主に【3軸炎星】で使われるこのカードですが、炎星と炎舞をサーチする効果を持っており、非常に強力です。
《炎星仙-ワシンジン》の登場で、コストなしでデッキから炎舞をセットできるようになりました。
この《立炎星-トウケイ》をSSするために必要なのが《炎星候-ホウシン》です。
シンクロ・効果モンスター
星6/炎属性/獣戦士族/攻2200/守2200
炎属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、デッキから炎属性・レベル3モンスター1体を特殊召喚できる。
また、このカードがシンクロ召喚に成功したターン、自分はレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。
このカードは、【3軸炎星】では主に《炎星師-チョウテン》から、【4軸炎星】では《レッド・リゾネーター》からS召喚に繋がります。
【リンク召喚を補助する獣戦士族】
《炎星仙-ワシンジン》のリンク素材は「獣戦士族モンスター2体」となっています。
SS効果持ちのモンスターを多数抱え、《炎舞-「天枢」》で召喚権を増やせる【炎星】であれば、特に問題なくリンク召喚できるでしょう。
ただ、《炎星仙-ワシンジン》は、他の【炎星】がいなければ、その効果を発揮できません。
ここでは、【炎星】モンスター1体以上を残しながらリンク召喚するために、SS効果持ちの獣戦士族モンスターをまとめておきます。
《カイザー・ブラッド・ヴォルス》
効果モンスター
星5/闇属性/獣戦士族/攻1900/守1200
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。
このカードの攻撃力は500アップする。
(3):このカードが戦闘で破壊された場合に発動する。
このカードを破壊したモンスターの攻撃力は500ダウンする。
《炎舞-「天キ」》でサーチできないのが痛いですが、SSの条件が緩いです。
《ジェット・シンクロン》とで《炎星候-ホウシン》をS召喚できます。《幻創のミセラサウルス》からリクルートできる《ジュラック・アウロ》も採用候補ですね。
炎舞が1枚あれば2000打点になるので、《魔のデッキ破壊ウイルス》のコストにできるというコンボが懐かしい。
《TGワーウルフ》
効果モンスター
星3/闇属性/獣戦士族/攻1200/守 0
(1):レベル4以下のモンスターが特殊召喚された時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから「TG ワーウルフ」以外の「TG」モンスター1体を手札に加える。
こちらは、まさに汎用。
《炎星師-チョウテン》や《灰流うらら》とで《炎星候-ホウシン》をS召喚できます。
《輪廻天狗》
効果モンスター
星4/風属性/獣戦士族/攻1700/守 600
(1):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。
デッキから「輪廻天狗」1体を特殊召喚する。
緩い条件で後続を確保できる汎用モンスター。
《レッド・リゾネーター》とで《炎星候-ホウシン》をS召喚できます。
【4軸炎星での活用法】
【4軸炎星】は、主に《微炎星-リュウシシン》で後続の炎舞を確保しながら、《暗炎星-ユウシ》《勇炎星-エンショウ》による炎舞をコストとした破壊効果を使いつつ、アド差を広げていくデッキタイプです。
《熱血獣士ウルフバーク》の登場で、《魁炎星王-ソウコ》のX召喚が容易になったので、さらにアド差を広げていくことができるようになりました。
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/獣戦士族/攻2200/守1800
獣戦士族レベル4モンスター×2
このカードをエクシーズ召喚した時、デッキから「炎舞」と名のついた魔法・罠カード1枚をセットできる。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、獣戦士族以外のフィールド上の全ての効果モンスターの効果を相手ターン終了時まで無効にする。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、自分フィールド上の表側表示の「炎舞」と名のついた魔法・罠カード3枚を墓地へ送る事で、同じ攻撃力を持つレベル4以下の獣戦士族モンスター2体をデッキから守備表示で特殊召喚する。
《魁炎星王-ソウコ》の墓地へ送られた時の効果は、リンク召喚の素材にされた場合にはタイミングを逃すので発動できない点に注意。
《炎王炎環》《暗炎星―ユウシ》などでタイミングを逃さないように墓地へ送ってやれば、《炎星仙-ワシンジン》の(1)効果により、ノーコストでデッキから2体の獣戦士族をSSできます。
また、《微炎星-リュウシシン》《暗炎星-ユウシ》《勇炎星-エンショウ》等の発動コストも踏み倒せるので、【4軸炎星】にとって、《炎星仙-ワシンジン》の(1)効果は非常に相性が良いと言えるでしょう。
《炎星仙-ワシンジン》の(2)効果についても、使用済みの《炎舞-「玉衝」》や《炎舞-「天旋」》を回収して再度発動できるので、打点を上げながらビートする【4軸炎星】とは相性が良いですね。
墓地に送る【炎星】は、《殺炎星-ブルキ》がよいでしょう。《炎星仙-ワシンジン》がいれば、ノーコストで墓地からSSできます。
効果モンスター
星4/炎属性/獣戦士族/攻1700/守1000
このカードが墓地に存在する場合、手札または自分フィールド上に表側表示で存在する、「炎星」または「炎舞」と名のついたカードを合計2枚墓地へ送って発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
「殺炎星-ブルキ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
《殺炎星-ブルキ》や《熱血獣士ウルフバーク》により、少ない消費で《炎星仙-ワシンジン》をリンク召喚できるのも【4軸炎星】の強さでしょう。
《炎星仙―ワシンジン》は、これらにしっかり噛み合っており、【4軸炎星】の大幅強化に繋がったと言えますね。
【3軸炎星での活用法】
【3軸炎星】は、《炎星師-チョウテン》《立炎星-トウケイ》《速炎星-タイヒョウ》の3体で炎舞・炎星をサーチ・SSする爆発力を強みとするデッキタイプです。
《真炎の爆発》で大量展開ができるのも大きな強みですね。
上記の中で、炎舞をコストにして発動するモンスターは《立炎星-トウケイ》であり、前半に書いたとおり、《炎星候-ホウシン》に繋げて多くのアドが取れます。
《炎星候-ホウシン》+《立炎星-トウケイ》という場が【3軸炎星】の基本展開です。
その後、【獣戦士族】をもう1体出せば、《炎星仙-ワシンジン》+《立炎星-トウケイ》という場になります。そこから、《立炎星-トウケイ》の効果で、炎舞1枚を持ってくる、というのが今後の【3軸炎星】の基本ルートになりそうです。
《炎星仙-ワシンジン》の(2)効果については、《真炎の爆発》の蘇生対象を増やせるので、相性が良いですね。
【デッキレシピ・展開ルート】
デッキレシピ・展開ルートは、長くなってしまったので、別記事で紹介しました。
↓↓の記事を参照ください。
【まとめ】
《炎星仙-ワシンジン》についてまとめてみました。
コストを踏み倒す効果が強力で、【4軸炎星】の強化が目立ちますが、【3軸炎星】にとっても十分強力なカードになっています。
他テーマに悪用されづらい効果なので、規制の恐れが少ないことも高評価ですね。
ではでは。