ジェネクスと歩む遊戯王日記

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『シーソーモンスター』 感想(後編)【伊坂幸太郎】

dandeです。

 

前回に引き続き、伊坂幸太郎氏の新書『シーソーモンスター』の感想を書いていきます。

 

第2篇の「スピンモンスター」からになります。

 

 

 

  目次

 

 

【『シーソーモンスター』】

 

 

dandee.hatenablog.com

 

 

前編(「シーソーモンスター」)は、嫁姑問題という身近なテーマから物語が始まり、どんどんスケールが大きくなっていきます。

上記の記事でも書いた通り、ストレートに面白いエンタメ小説でした。

 

 

【感想(後編)】

 

 

 

ここから一部ネタバレあり。未読の方は、上記の前編の記事をお読みください。

 

 

 

それでは、後編(スピンモンスター)の感想を。

 

こちらも前編に負けず劣らずのおもしろさ。

一気読み不可避の内容でした。気付いたら夜中の1時。

 

 

物語の大枠は、過去作のゴールデンスランバーを彷彿とさせる緊迫の逃走劇。

 

緊迫感の根源は、自分が何に追われているのか、何か大きいものに操られているのではないか、という恐怖からきており、近未来を舞台とした割とリアル感のある設定も巧みでした。

 

主人公を追い込んだ正体らしきものにも触れられており、『ゴールデンスランバー』とはまた違った結末になっています。

 

「スピンモンスター」というタイトルも絶妙で、自動車の「スピン」とスピンドクターの「スピン」を掛けています。

 

 

本作のキーワードである「争い」については、「なくてはならないもの」であり、「ぶつかり合わなければ何も起きない。何も進化しない。」と表現されており、なるほどと思わざるをえませんでした。そうきたか、と。

 

最終的な結論についてのネタバレは伏せますが、私としては納得のいくものでした。

 

 

本作は、「シーソーモンスター」「スピンモンスター」ともに、巧妙な伏線・見事な回収というのは少ないです。

が、エンタメ小説としての完成度は高く、安心して他人に薦められます。

 

やっぱり伊坂小説はおもしろいな、と思い直した今日でした。

 

ではでは。