感想『異端のすすめ』(橋下徹 著、SB新書)

dandeです。

 

今回は、読書記事になります。

 

 

  目次

 

 

【『異端のすすめ』】

 

 

異端のすすめ 強みを武器にする生き方 (SB新書)

異端のすすめ 強みを武器にする生き方 (SB新書)

  • 作者:橋下 徹
  • 発売日: 2020/02/06
  • メディア: 新書
 

 

 

元・大阪府知事大阪市長橋下徹氏の新著です。

 

橋下氏の功績に対する意見は、人それぞれあると思いますので、ここでは触れません。

あくまで「弁護士 ⇒ TVタレント ⇒ 行政の長・国政政党のトップ」という経験の中で、橋下氏がどのように考えて行動してきたのか、ということに注目しながら書いていきます。

 

そして本書の構成自体も、自伝的な側面が強いです。

 

 

【感想】

 

 

たまたま書店で見かけて立ち読みしたのですが、第1章を読み終えた時点で、いまの自分にかなり刺さる部分があり、第2章まで読んだところで購入を決めました。

 

その日のうちに読み終わるぐらい読みやすく、内容もわかりやすかったです。

 

第1章の内容は、よくある内容と言えばそうなのですが、著者の経験を交えて書かれているので、すっと入ってきたのだと思います。

 

チャンスよりも、それをつかむ力が重要だという第1章。

その後半の一部を引用します。

 

 20代、30代で自分の人生をきっちりと計画し、その通りに人生を進めることができる人は、非常に少ないでしょう。でも、成功するには、まず人生計画を明確に描かなくてはいけないと、劣等感や焦りを感じている人も多いかもしれません。

 僕も20代の頃は、人生で成功を収めている人は皆、きっちりと計画を立てている人だけだと思っていました。ところが、その後自分もそれなりの人生を歩み、国内、国外で成功を収めている人と数多く接触する機会を持ってきて、今、いえるのは、人生なんて計画どおりにいかない、ということです。

 成功している人も、ほとんどが思いもよらない人生の歩みになっている、ということです。 (略) そして、チャンスをものにしている人の共通点は、皆、その時々に、一生懸命手を抜かず、圧倒的な量で行動しているということです。

 

 (中略)

 

 人生の計画などそもそも不可能なんだから、今の段階で夢や希望を明確に持つことなんてできるわけがない。今の仕事に楽しさを感じないのであれば、楽しく感じることを追い求めればいい。50歳もすぎれば新しいことへのチャレンジの気力も落ち、失敗してから挽回するのも大変かもしれませんが、20代や30代は、失敗してもそれは必ず「チャンスをつかむ力」につながるし、失敗の挽回もできる。

 うだうだ言う前に、今の環境で一生懸命やるか、それとも今の環境を捨ててでも自分の合う場所を求めるか。とにかく「行動」です。 (本書 P.51~54 より引用)

 

私自身、会社勤めをしていて、その日その日の仕事や予定に追われて視野が狭くなり、本当に今やっている仕事が自分に合っているか、冷静に分析する余裕はありませんでした。

一度退職して別のことを始めてみた結果、本当にやりたいことが少しずつ見えてきた気がしています。

 

「まず行動」というのは、確かにあるんでしょうね。

 

本書の終盤にも、「これからの時代、行動力がすべてを決します。がんばる気が失せてしまって、今いる場所でくすぶり続けるくらいなら、転職は何度繰り返したっていい。けれども行く先々では、とにかく一生懸命やってみること。この姿勢を失わずに、どんどん行動し、色々なことを体験していけば、『これで勝負する』『完全燃焼できる』と思える仕事に必ず出会えるはずです。」(本書 P.202 より)と書かれています。

 

 

また、私も発信者の端くれなので、「持論を持て」という項目には納得感がありました。

 

本書は、Twitter における単純な拡散、つまり「コメントなしのリツイート」は絶対にやめるべきで、引用して持論を展開するようにすべきと言います。

 

これは実践的なことなので、今後心がけていきたいと思います。

要するに、アウトプットを積極的にしていくということです。

 

著者は、「知識・情報をインプットするよりも、持論のアウトプットのほうが大事だということは、約25年前、僕が20代の頃、司法試験を受験していたときに気づいたこと」(本書 P.140 より)だと言います。

 

そして「その後の人生で僕は、タレント、さらに政治家になっていきますが、すべての道のりにおいて強みになったのも、やはり持論のアウトプットです。ラジオで少年犯罪について持論を展開しなければ、タレントとしての道は開けなかったでしょうし、大阪府政・大阪市政の舵取りをするにあたっても持論を展開したことで、自分の個性というものを強烈に打ち出せたと思います。できることなら、持論は「自分のオリジナル」であれば最高です。そう簡単ではありませんが、量をこなす中でオリジナルの持論が生まれる確率も上がります。」(本書 P.142~143 より)と続きます。

 

これからも、ブログでいろいろ発信していこうと思います。

 

ではでは。