感想『ブラック オア ホワイト』(浅田次郎 著、新潮文庫)

dandeです。

 

今回は、読書記事。

 

 

  目次

 

 

【『ブラック オア ホワイト』】

 

 

ブラック オア ホワイト (新潮文庫)

ブラック オア ホワイト (新潮文庫)

 

 

読むのに時間が掛かりました。

 

浅田氏の著書で読んだことがあるのは『壬生義士伝』

『ブラックオアホワイト』は、それとは毛色が違っており、ハマるポイントがなかなか掴めなかったためかもしれません。

 

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

 

 

 

【ざっくり感想】

 

 

読み終わった感想は、この小説は、どちらかというと随筆に近いなというものでした。

 

題材は「夢」

 

主人公が、商社勤務時代に見た不思議な夢について語っていきます。

 

その夢は場所・時代がバラバラで、それぞれの時代背景を元にした夢が展開され、現実と夢の境界線がどんどん曖昧になっていきます。

 

「どうせ夢なんだから」と言いながら思うままに行動する場面が繰り返し出てきますが、これがラストの場面に繋がるという仕掛けになっています。

 

いわゆるエンタメ小説を期待して読むと、肩透かしを食らったような気持ちになるかもしれません。

 

しかし、小説としてのクオリティは充分に高く、著者の言いたいことが伝わってくる物語でした。

 

ではでは。