dandeです。
今回は、読書記事。
目次
【『ブラック オア ホワイト』】
読むのに時間が掛かりました。
浅田氏の著書で読んだことがあるのは『壬生義士伝』。
『ブラックオアホワイト』は、それとは毛色が違っており、ハマるポイントがなかなか掴めなかったためかもしれません。
【ざっくり感想】
読み終わった感想は、この小説は、どちらかというと随筆に近いなというものでした。
題材は「夢」。
主人公が、商社勤務時代に見た不思議な夢について語っていきます。
その夢は場所・時代がバラバラで、それぞれの時代背景を元にした夢が展開され、現実と夢の境界線がどんどん曖昧になっていきます。
「どうせ夢なんだから」と言いながら思うままに行動する場面が繰り返し出てきますが、これがラストの場面に繋がるという仕掛けになっています。
いわゆるエンタメ小説を期待して読むと、肩透かしを食らったような気持ちになるかもしれません。
しかし、小説としてのクオリティは充分に高く、著者の言いたいことが伝わってくる物語でした。
ではでは。