【前回のレガシーコンボ】
凶悪なハンデスコンボ【リンカネドロバ】を取り上げています。
【《星守の騎士プトレマイオス》】
2015年2月に登場し、同年10月に禁止カードとなって以来、2023年1月まで緩和されることがなかった《星守の騎士プトレマイオス》。約7年もの間、幽閉されていた実力は本物です。
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻 550/守2600
レベル4モンスター×2体以上
(1):このカードのX素材を3つまたは7つ取り除いて発動できる。
●3つ:「No.」モンスター以外の、このカードよりランクが1つ高いXモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●7つ:次の相手ターンをスキップする。
(2):お互いのエンドフェイズ毎に発動できる。
自分のエクストラデッキの「ステラナイト」カード1枚を選び、このカードの下に重ねてX素材とする。
(1)効果で、自身よりランクが1つ高い【No.】以外のXモンスターをX召喚扱いとしてSSできます。
レベル4×2体でエクシーズ召喚できますが、(1)効果を使うためには3つのX素材が必要です。なので、基本的にはレベル4×3体でエクシーズ召喚するか、(2)効果でエンド時にX素材を1つ増やして相手ターンに(1)効果を発動する流れになります。
この効果で相手ターンに《セイクリッド・プレアデス》をSSし、フリーチェーンバウンスを構える動きが流行しました。
【プトレノヴァインフィニティ】
そして、その後に発見された【プトレノヴァインフィニティ】の呪文がデュエルシーンを席巻することになります。
具体的には《星守の騎士プトレマイオス》をレベル4×3体でエクシーズ召喚し、(1)効果で《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》を上に重ねてSS ⇒ さらに《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》を重ねてエクシーズ召喚、という流れです。
当時はまだリンクモンスターなんていませんでしたし、素材縛りのあるシンクロ・エクシーズを苦労して出すよりも、適当にレベル4を2体並べて【ランク4】を出す方が強いという汎用【ランク4】最強時代でした。
「はいはいライトニング」と揶揄された《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》も同時期に登場しています。
(攻撃力5000で妨害すら許さない理不尽の塊)
【現代遊戯王におけるプトレ】
そんな《星守の騎士プトレマイオス》ですが、現代遊戯王ではどれくらい活躍できそうでしょうか。
【ノヴァインフィは強くない】
Twitter では【プトレノヴァインフィニティ】に期待する声がまあまあ大きいようです。
プトレマイオスを使った動きで、一番強そうなのは?
— dande@ジェネクスと歩む遊戯王日記 (@dande37413776) 2022年12月12日
ただ個人的には【プトレノヴァインフィニティ】という形での活躍は難しいんじゃないかと思っています。
EXデッキに入るモンスターの種類が増えたことや、レベル4×3体でやる動きとして《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》を出すだけというのは環境レベルでは強くないと思うからです。EXデッキの枠を3つも使ってしまうのが大きい。
《星守の騎士プトレマイオス》が規制された理由の一つである「EXデッキの固定化(どのデッキもEXデッキが3~4枚同じになってしまう現象)」が、現代では「枠を食う」という弱みになっているのが皮肉ですね。
【活躍の可能性は十分】
とはいえ、レベル4×2体で《セイクリッド・プレアデス》が出せるのは普通に強いですし、特に【セルフバウンス】はかなり決まりやすくなったと思います。
当時から増えた【ランク5】としては《先史遺産ヴィマナ》や《N・As・H Knight》などがいますし、現代ならではの使い方も発見されそうですね。
《星守の騎士プトレマイオス》のX素材を簡単に増やせる《ゼアル・フィールド》も相性が良いです。《ゼアル・フィールド》は《エクソシスターズ・マニフィカ》と相性が良いので、【エクソシスター】に《星守の騎士プトレマイオス》を採用するのは面白いと思います。
また《星守の騎士プトレマイオス》はレベル4×2体で出せる【テラナイト】Xモンスターというだけでも価値があります。おかげで《星輝士セイクリッド・ダイヤ》がレベル4×2体で出せるようになりました。
(幅広いメタ効果)
こう見ると《星守の騎士プトレマイオス》の活躍の可能性は十分あるといっていいでしょう。自分も使い方を探っていきたい。
ではでは。