目次
dandeです。
著名な経営者から絶賛されている本書。
約500ページありますが、4時間で読了しました。
勢いのまま、この書評を書いています。
【破天荒フェニックス】
【総評】
タイトルに違わぬ破天荒ぶり。
最後の最後まで息を突かせぬ展開の連続で、読み始めると止められない勢いがあります。
【主な内容】
30歳の著者が、借入残高14億円(年間売上は 20億円)のオンデーズを買収し、会社更正などの外部手続に頼ることなく、一世一代の大勝負を繰り返して世界展開を果たすまでの物語。
【本書の大半を占める「資金ショート」「資金繰り」】
本書では、著者が資金繰りに窮する場面が度々ありますが、本当に最後の最後まで資金ショートの話が出てきます。
その回数は、本書内で「資金ショート」「資金繰り」で検索をかけたら、200個は優に超えてるんじゃないかと思うほどです。
【ドラマでもなかなか見れない奇跡的な「捨てる神あれば拾う神あり」の数々】
上記の資金ショートの中で、何度も倒産の危機が訪れますが、奇跡的な出会いを通じてそれを回避していきます。
最も大きな2つの出会いが同じ場所(東京ビッグサイト)であったこともドラマチックです。ともにオンデーズの快進撃のきっかけを作りました。
一方、悪い出会いも多く、裏切りに遭ったり、会社を安く買い叩かれそうになったりします。そこを乗り越えていく様もまたドラマチックです。
【東日本大震災に直面して】
私が本書で最も感動したのは、ここです。
詳細は購入して読んでほしいと思うのですが、著者は、被災地でのあるエピソードを通して、「メガネ屋にとっては、専門家としての技術や知識を用いて、人々の視界を快適にしてあげることが何よりも一番重要なのだ」ということに気付かされます。
ここで取り組んだ「社員の技能向上」の取り組みが、後の海外展開にも活きています。
【オンデーズを救った「店舗の活気」】
著者が、改革の一環として『全国店舗視察』を行う。 ⇒ 度々オンデーズを苦しめた銀行が、オンデーズを救う融資のために『シンガポール・台湾店舗視察』を行う、という構図が素晴らしいなと思いました。
最初も最後も、会社を救ったのは、「各店舗(スタッフ)の活気」なんですね。
【まとめ】
私は、メガネに特にこだわりはなく、恥ずかしながらOWNDAYSを知りませんでした。
メガネはこれまでJINSで買っていましたが、OWNDAYSの店舗も一度見てみようという気にさせてくれました。
皆さんもぜひご一読ください。