dandeです。
今回は、【化石】と【ヴァンパイア】について。
種族もコンセプトも異なる2つのテーマですが、実はシナジーがあります。
前回の少考察は、こちら。
【化石について】
【化石】は、融合モンスターを主軸としたテーマ。
相手の墓地のモンスターを融合素材にできる《化石融合-フォッシル・フュージョン》がキーカードです。
通常魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手の墓地から、「化石」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
この効果でお互いの墓地からモンスターを除外した場合には、その特殊召喚したモンスターはモンスターの効果の対象にならない。
(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドの表側表示の「化石」融合モンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
墓地のこのカードを手札に加える。
しかし、相手の墓地のモンスターを融合素材にできるとは言っても、相手の墓地にモンスターを置くギミックがなければ機能しません。
そこで、専用サポートカードとして《標本の閲覧》があります。
《標本の閲覧》で【レベル2・昆虫族】や【レベル3・アンデット族】を宣言すれば、高確率で採用されている《増殖するG》や《灰流うらら》を狙い撃ちできますね。
とはいえ、すべてのデッキに《増殖するG》や《灰流うらら》が入っている訳ではありません。
《標本の閲覧》のデメリットは、主に ↓↓ の4つがあり、展開の起点として採用するにはどれも厳しいものばかり。
① 《化石融合-フォッシル・フュージョン》が手札になければ、発動すらできない。
② 無事に発動できても、宣言した種族がハズレなら不発に終わる。
③ 手札コストが必要。
④ 自分はアドが取れず、逆に相手が墓地効果でアドを稼ぐ場合もある。
いろいろ検討した結果、【化石】デッキであっても《標本の閲覧》を採用するのは難しいという結論になりました。
そして代替案を探し、辿り着いたのが【ヴァンパイア】でした。
【ヴァンパイアについて】
【ヴァンパイア】は、かなり昔からあるテーマです。
(《ヴァンパイア・ロード》を擁する【ネフロード】とか、懐かしすぎてもはや化石ですね。)
2013年の SHADOW SPECTERS、2018年の デッキビルドパック ダーク・セイヴァーズ で、大幅に強化されています。
エースモンスターである《交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン》があの【閃刀姫】を差し置いてセンターポジションで映るという好待遇を受けながらも、OCGにおける存在感はいまいち。
そんな【ヴァンパイア】の戦術の一つが《ヴァンパイア帝国》による破壊&墓地肥やしです。
《ヴァンパイア帝国》の発動トリガーは、「相手のデッキからカードが墓地へ送られた時」。
つまり、上記の《標本の閲覧》で条件を満たせます。
では、【ヴァンパイア】で同じ役割を担うのは何でしょうか。
それは《ヴァンパイア・デューク》です。
効果モンスター
星5/闇属性/アンデット族/攻2000/守 0
「ヴァンパイア・デューク」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードをX召喚の素材とする場合、闇属性モンスターのX召喚にしか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の闇属性の「ヴァンパイア」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した時、カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。
相手は宣言された種類のカード1枚をデッキから墓地へ送る。
(2)効果で「モンスター」を宣言すれば、《標本の閲覧》とほぼ同じことができます。
相手の墓地肥やしの選択肢が広くなる点が厳しいですが、《ヴァンパイア・デューク》の効果はノーコスト。
《標本の閲覧》より劣っているとは一概には言えないでしょう。
そして【ヴァンパイア】のもう一つの戦略が、「相手の墓地のモンスターを自分の場にSSする」というものです。
《紅貴士-ヴァンパイア・ブラム》の効果で、相手の墓地からモンスターを蘇生し、蘇生したモンスターが破壊されれば、上記の《交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン》の効果で呼び戻します。
ここで重要なのが、【化石】のキーカードである《古生代化石騎士 スカルキング》も「相手の墓地のモンスターを自分の場にSSする」効果を持っている点。
ここまで読んできたあなたなら、もう《古生代化石騎士 スカルキング》が【ヴァンパイア】に見えてきませんか?
きませんか。そうですか。
【《ユニゾンビ》について】
最後に、【アンデット族】デッキにおける汎用カード・《ユニゾンビ》について触れておきます。
【化石】のキーカードである《風化戦士》は「効果で墓地に送られた場合」にサーチ効果が使えますが、《ユニゾンビ》の(1)効果はその条件を満たしています。
それを活かした展開動画が、こちら。
【化石】展開ルート
— dande@ジェネクスと歩む遊戯王日記 (@dande37413776) 2020年6月25日
《ユニゾンビ》から入るパターン
【ヴァンパイア】と合わせていきたい pic.twitter.com/CLZz8IibF2
お世辞にも強い展開とはいえず、除外をトリガーとする《シノビネクロ》を絡めるなど、シナジーの紹介がメインですが、強い展開ルートとはこういうところから生まれたりするものです。
いまいちまとまりのない終わり方になってしまいましたが、考察は以上になります。
ではでは。