【前回の少考察】
マギストスの革命児《封印の魔導士スプーン》を使ったコンボを取り上げています。
【ティスティナとペンギン】
今回は【ティスティナ】における【ペンギン】の活用について書きます。
【ティスティナについて】
【ティスティナ】は、相手を裏守備にしながら戦うテーマです。
裏守備にした相手を《神蝕むティスティナ》でまとめて墓地送りにしていきます。
(イラストが美しい……)
そんな【ティスティナ】のキーカードが《ティスティナの息吹》。
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「ティスティナ」モンスター1体を召喚できる。
(2):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる(自分フィールドに光属性の「ティスティナ」モンスターが存在する場合、代わりに相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象とする事もできる)。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
その後、「ティスティナの息吹」以外の「ティスティナ」カード1枚をデッキから手札に加える。
(2)効果で、自分のモンスターを裏守備にしながら【ティスティナ】をサーチできます。
《ティスティナの半神》や《ティスティナの歩哨》をサーチすれば、さらなるサーチにつなげられます。このサーチの連鎖が【ティスティナ】の強みですね。
今回のテーマは、このとき裏守備になったモンスターをどう活用するかです。
純【ティスティナ】では、①《ティスティナの歩哨》で破壊する、②《ティスティナの瘴神》のアドバンス召喚でリリースする、が主な活用方法になります。
とはいえ、初動で《ティスティナの歩哨》の効果を使ってしまうケースもありますし、アドバンス召喚するための召喚権が残っていないケースもあるでしょう。
【ペンギンの活用】
そこで活用したいのが《ペンギン勇士》。
チューナー・効果モンスター
星5/水属性/水族/攻1800/守 600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、このカードをS素材とする場合、水属性モンスターのS召喚にしか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターがセットされた場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、このカードのレベルを1つまたは2つ下げる事ができる。
(2):自分フィールドの裏側守備表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示にする。
この効果で「ペンギン」モンスター以外のモンスターを表側守備表示にした場合、その効果は無効化される。
(1)効果で、手札から自身をSSできますが、発動条件の「自分フィールドにモンスターがセットされた場合」を《ティスティナの息吹》で満たせるのがポイント。
あまり有名な裁定ではないですが、「モンスターがセットされた」には《月の書》などで裏守備になった場合も含まれるということですね。
■『①』は手札で発動できる誘発効果です。(モンスターが通常召喚や特殊召喚によってセットされた場合や、フィールドの表側表示モンスターがカードの効果で裏側守備表示になった場合に発動できます。)
(公式DBより引用)
これが最も活きるのは《ティスティナの歩哨》を絡めたケース。
《ティスティナの歩哨》には自己再生効果があり、自身を破壊してサーチ効果を使った後に自己再生し、それを《ティスティナの息吹》で裏守備にしてさらにサーチする流れが多いです。
《ペンギン勇士》の(2)効果で、裏守備にしたモンスターをリバースして、《ティスティナの歩哨》とで《リヴァーチュ・ドラゴン》をエクシーズ召喚できるのが面白いですね。
ルートは、↓↓のようなものを想定しています。
手札:任意のレベル4+《ティスティナの息吹》+《ペンギン勇士》
盤面:《星守の騎士プトレマイオス》+《リヴァーチュ・ドラゴン》+《ティスティナの半神》+《神域バ=ティスティナ》+《ティスティナの息吹》+《ヴァーチュ・ストリーム》+手札に《ペンギン勇士》
任意のレベル4を通常召喚
⇒《ティスティナの息吹》を発動し、効果で場のレベル4を裏守備にして、デッキから《ティスティナの歩哨》をサーチ
⇒《ペンギン勇士》の効果で、手札から自身をSSし、自身のレベルを2つ下げる
⇒《ペンギン勇士》の効果で、裏守備にしたレベル4を表守備にする
⇒《ティスティナの歩哨》を召喚 (息吹で召喚権が増えている)
⇒《ティスティナの歩哨》の効果で、自身を破壊してデッキから《ティスティナの半神》をサーチ
⇒《ティスティナの半神》の効果で、手札から自身をSSし、デッキから《神域バ=ティスティナ》をサーチ
⇒《神域バ=ティスティナ》を発動し、効果でデッキから《ティスティナの猟犬》を墓地へ送る
⇒《ティスティナの歩哨》の効果で、墓地から自身をSS
⇒《ペンギン勇士》+《ティスティナの歩哨》の2体で《リヴァーチュ・ドラゴン》をエクシーズ召喚し、効果でデッキから《ヴァーチュ・ストリーム》をサーチ
⇒《リヴァーチュ・ドラゴン》の効果で、X素材の《ペンギン勇士》を取り除いて、墓地から《ペンギン勇士》を回収
⇒《ティスティナの猟犬》の効果で、墓地から自身をSS
⇒ 任意のレベル4+《ティスティナの猟犬》の2体で《星守の騎士プトレマイオス》をエクシーズ召喚
《星守の騎士プトレマイオス》によるランクアップ&妨害と《ヴァーチュ・ストリーム》によるフリーチェーン破壊を狙う盤面です。
【ティスティナ】はサーチ札が多く、どんな手札からでも動けるテーマなのですが、理想盤面が《ティスティナの半神》+《結晶神ティスティナ》という、1妨害にしてはやや重めの要求値なので、妥協盤面になるケースがちょこちょこあります。別ルートによる妨害は、やはり必要なのかなと思います。
(結晶神がいれば、全体裏守備+表側墓地送り)
【ペンギン】に寄せた構築にすれば《リヴァーチュ・ドラゴン》のところを《ペンギン勇者》にすることもできます。
《ペンギン勇者》の効果で《ペンギン・ソルジャー》をSSすれば、2バウンスの妨害を構えられますね。
《ペンギン勇士》自体は《ロイヤル・ペンギンズ・ガーデン》でサーチ可能。
レベル変更効果によりレベル3・4・5になれるので、↑↑のランク3・4展開の他にも《ペンギン勇士》+《クリスタル・シャーク》の2体で《N・As・H Knight》を出したりと、柔軟な対応ができますね。
考察は以上です。
ではでは。