dandeです。
最近、遊戯王のブログ記事がどんどん増えてきましたね。
あまりに増えすぎて、もはや追いきれないレベルに。
発信者の端くれとしては、嬉しい限りです。
整理された情報源は、いくつあってもいいですからね。
これも、情報サイト「遊戯王ブログナビ」様の影響が大きいでしょう。
フォロワー数や検索エンジンの評価に左右されず、とりあえず見てもらえる環境というのは貴重です。今後もお世話になります。
というわけで今回は、書き手視点の記事を書いてみます。
テーマは、情報の余白。
結論をズバッと書くのではなく、あえて余白を残すという話です。
【カード解説には終わりがない】
遊戯王OCG のカードは、すでに1万種を超えました。
1万種突破イベントもありましたよね。実物のカードが展示されていて楽しかった。
カードが1万種もあるということは、カード間のシナジーも相当の数があるはず。
「相性の良いカードが一枚もない」カードなんて、もはや存在しないと言っていいですね。
かの主人公・不動遊星も言っていました。
「この世に不要なカードなどない」と。
このような状況では、あらゆるシナジーを書き切ることは困難です。
新しいカードも月1ペースで増えていきますし、その度に新しいシナジーも増えます。
(イメージ図。遊戯王には分岐が多すぎる。)
そもそもカード紹介の巨人『遊戯王Wiki』ですら、全てのシナジーを書き切ることはできていません。より多くの人に訴求しようとすれば、マイナーすぎる情報は削ぎ落とさざるを得ませんからね。
個人ブログなら尚更でしょう。
全てのシナジー、コンボを検討する。新たなカードが発売したらまた検討する。記事をリライトする。突き詰めれば、カード解説には終わりがありません。
【情報の妥協】
そうすると、全部を網羅するのは不可能に近いんだから、書き手としては必ずどこかで妥協しないといけなくなります。
でも、どこで妥協するの……?
手抜きと思われない……?
いや、これは妥協ではない。オレはベストを尽くしたんだ。
そんなことを思いながら妥協して記事を書き終えるのは、なんかモヤモヤしませんか?
【情報の余白】
そんな時に意識したいのが「情報の余白」という考え方です。
そもそも遊戯王ブログを見に来る人は、ガッチガチに完成した記事ばかりを求めているのでしょうか。
否。
中には、自分のデッキに転用できるアイデアが一つでも見つかれば満足するケースもあるはずです。
デュエリストには、① 強いデッキ・かっこいいデッキ・すごいコンボを見たい欲求と同時に、② 自分のデッキを褒めてほしいという承認欲求があります。
オリジナルデッキはいわば「一つの世界観の紹介」であり、書き手の芸術作品です。そこでは厳しい取捨選択がなされ、世界観に合わないカードは除かれます。最善を尽くして完成されたデッキは①の欲求を強く満たす一方、必ずしも②の欲求を満たせるとは限りません。
①と②を両方満たせる記事も見かけますが、めちゃくちゃハイクオリティです。私にはたぶん真似できないです。「すげぇ……」で終わってしまうと②まで行き着きませんよね。
これを踏まえると、結論を強く書きすぎず、あらゆる可能性を排除しないものにするという選択肢が生まれます。
読者の②の欲求に訴えかける書き方です。
カード解説であればテーマ外のカードにも軽く触れてみたり、デッキ解説なら採用を考えたけれど見送ったカードにもあえて触れてみたり。
実際、読者がカードをどう使おうとしているかは、書き手にはわかりません。私のブログでも、私の想定を超えた使い方を読者が見つけて「〇〇の記事が役に立った!」と言ってもらえることがあります。余白を設けずに結論だけズバッと書いていたら、こんなことはなくなってしまいますね。
妥協ではなく、あえて残す。
ブログを始めた人に何か役立てば幸いです。
ではでは。