【前回のレガシーコンボ】
いろんな意味で話題になった【わくわくアーゼウス】を取り上げています。
【《超魔神イド》】
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2200/守 800
このカードがカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、次のターンのスタンバイフェイズ時にこのカードを墓地から特殊召喚し、このカード以外の自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分はモンスターを通常召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。
「超魔神イド」は自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。
登場が 2008年というかなり古いカード。
書籍付属のカードで、今のところ再録もされていません。
《超魔神イド》の特徴は、何といっても「自分はモンスターの通常召喚・反転召喚・特殊召喚ができなくなる」という点。
勘のいい方ならお気づきでしょうが、《超魔神イド》を相手プレイヤーに送り付ければ召喚行為を封じる超強力なロックが完成します。人はこれを【イドロック】と呼びます。
少し前にも《夢幻崩界イヴリース》の送りつけロックが使われていましたが、【イドロック】の威力はこれを上回ります。
ただ、いかんせんコンボの成功率が低いんですよね。
《超魔神イド》が登場した当初は《ギブ&テイク》による送りつけが主に想定されていましたが、《超魔神イド》を墓地に送らないといけない上に《ギブ&テイク》まで素引きしなければならない、という要求値の高さを求められます。まあ、決まらない。
「決まれば強い」と言われながら、これまで使われてこなかった理由はここでしょう。
【《分かつ烙印》の登場】
そんな【イドロック】に突如、救世主が現れました。
それが《分かつ烙印》です。
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの融合モンスター1体をリリースし、お互いの墓地のモンスター及び除外されているモンスターの中から、融合モンスター以外のモンスター2体を対象として発動できる。
そのモンスターをお互いのフィールドに1体ずつ特殊召喚する。
「アルバスの落胤」を融合素材とする融合モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、代わりに対象のモンスター2体を自分フィールドに守備表示で特殊召喚できる。
墓地のモンスターを送りつけられる【烙印】罠カードです。
【烙印】なので《烙印竜アルビオン》の効果でデッキから直接セットできるのがポイントです。この時点ですでに《ギブ&テイク》の弱点を克服しています。
さらに《烙印融合》で《神炎竜ルベリオン》をデッキ融合することで《超魔神イド》をデッキから墓地へ送れるのもポイントです。【烙印】が強すぎる。
【展開ルート】
上記のカードを組み合わせることで、次のルートで【イドロック】を完成させることができます。
初手:《デスピアの導化アルベル》+コスト1枚
《デスピアの導化アルベル》を通常召喚し、効果でデッキから《烙印融合》をサーチ
⇒《烙印融合》を発動し、デッキから《アルバスの落胤》+《超魔神イド》を墓地へ送って《神炎竜ルベリオン》を融合召喚
⇒《神炎竜ルベリオン》の効果で、手札1枚を捨て、《神炎竜ルベリオン》+《アルバスの落胤》をデッキに戻して《氷剣竜ミラジェイド》を融合召喚
⇒《氷剣竜ミラジェイド》の効果で、EXデッキから《烙印竜アルビオン》を墓地へ送って《デスピアの導化アルベル》を除外
⇒エンド時に《烙印竜アルビオン》の効果で、デッキから《分かつ烙印》をセット
⇒相手ターンに《分かつ烙印》を発動し、《氷剣竜ミラジェイド》をリリースして墓地から《超魔神イド》を相手フィールド上にSSし、《デスピアの導化アルベル》を自分フィールド上にSS
《デスピアの導化アルベル》は《烙印開幕》でデッキからSSできるので、安定して上記ルートを決められますね。
このコンボにより、かつてとは比べ物にならないぐらい【イドロック】の成功率が上がりました。実際に使われるかどうかはともかく、こういう動きができるんだということは知っておいて損はないでしょう。
他にも十分に応用が利くコンボだと思います。
【デッキレシピ】
後に【イドロック】を使ったデッキレシピを紹介しました。
ではでは。