【前回の少考察】
《光と闇の竜》が《神碑の泉》のドローを阻害せず、【神碑】速攻魔法との噛み合いが良いことを取り上げています。
【スプライトとガエル】
まず、今回のルートで使用する【スプライト】と【ガエル】について軽く触れておきます。
【スプライト】
【スプライト】は、レベル2・ランク2・リンク2をサポートする【雷族】テーマです。展開力に優れており、出張性能も高いです。
キーカードは《スプライト・エルフ》と《ギガンティック・スプライト》の2枚。
《スプライト・エルフ》は、墓地の【レベル2】を蘇生する効果を持っており、《ギガンティック・スプライト》はデッキから【レベル2】をSSする効果を持っています。
《ギガンティック・スプライト》をエクシーズ召喚する際に、【リンク2】を【レベル2】として扱ってX素材にできるのもポイント。リンクモンスターをX素材にする、かなり珍しい効果ですね。
後述のルートでも《スプライト・エルフ》をX素材として《ギガンティック・スプライト》をエクシーズ召喚する場面があります。
【ガエル】
今回のルートの着地点でもある《餅カエル》は、古くからのデュエリストにとってはおなじみのモンスターですね。【ガエル】以外でも強力な妨害カードとしてよく悪用されてきました。
《餅カエル》のエクシーズ召喚に昔から使われてきたのが《鬼ガエル》と《粋カエル》です。
どちらも「名称ターン1」の制限がありません。昔のカードにありがちなやつですね。
《鬼ガエル》の効果で《粋カエル》を墓地に送り、《粋カエル》の効果で自己再生する流れで《餅カエル》がエクシーズ召喚されます。
ただ、これまでは《粋カエル》の自己再生に必要な墓地コストが《鬼ガエル》1枚では確保できず、1枚初動では《餅カエル》まで繋がりませんでした。
それが【スプライト】の登場でできるようになった、というのが今回の記事です。
【展開ルート】
初手:《鬼ガエル》1枚
結果:《餅カエル》+《ギガンティック・スプライト》
《鬼ガエル》を通常召喚し、効果でデッキから《粋カエル》を墓地へ送る
⇒《鬼ガエル》1体で《転生炎獣アルミラージ》をリンク召喚
⇒《粋カエル》の効果で、墓地の《鬼ガエル》を除外して自身をSS
⇒《転生炎獣アルミラージ》+《粋カエル》の2体で《スプライト・エルフ》をリンク召喚
⇒《スプライト・エルフ》の効果で、墓地から《粋カエル》をSS
⇒《スプライト・エルフ》+《粋カエル》の2体で《ギガンティック・スプライト》をエクシーズ召喚
⇒《ギガンティック・スプライト》の効果で、素材の《粋カエル》を取り除き、デッキから《鬼ガエル》をSS
⇒《鬼ガエル》の効果で、デッキから適当な【ガエル】を落とす
⇒《粋カエル》の効果で、墓地の【ガエル】を除外して自身をSS
⇒《鬼ガエル》+《粋カエル》の2体で《餅カエル》をエクシーズ召喚
ついに1枚から《餅カエル》が立つ時代になってしまいましたね。
このルートから派生してまだまだいろんな展開パターンがありそうなのが【スプライト】の恐ろしいところ。
引き続き考えていきたいと思います。
ではでは。