dandeです。
今回は、【蟲惑魔】デッキにおける【聖天樹(サンアバロン)】の採用について考えてみます。
前回の少考察は、こちら。
【蟲惑魔の強み】
【蟲惑魔】のアドの源泉は、やはり《セラの蟲惑魔》だと思います。
リンク1という出しやすさにもかかわらず、【デッキから蟲惑魔をSS】+【デッキから落とし穴をセット】という優秀な効果を2つも持っている化け物モンスターです。
《セラの蟲惑魔》をリンク召喚した後に《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》や《ホールティアの蟲惑魔》を発動すれば、《トリオンの蟲惑魔》を経由することで上記2つの効果を両方使うことができます。
【蟲惑魔】の勝ち筋はいろいろありますが、【落とし穴】でちまちま妨害するよりは《セラの蟲惑魔》を起点にして大量展開する方が勝ちやすいように思いますね。
個人的には《アティプスの蟲惑魔》を2~3体並べて総攻撃を仕掛ける動きが一番わかりやすいので好きです。
(1000アップも馬鹿にできない)
【蟲惑魔の弱み】
そんな【蟲惑魔】デッキを回していて気になったのは、下級【蟲惑魔】が引けなかった時の脆さ。
初動として優秀な《ランカの蟲惑魔》《トリオンの蟲惑魔》《プティカの蟲惑魔》は3積みとして、《キノの蟲惑魔》《ティオの蟲惑魔》《ジーナの蟲惑魔》《リセの蟲惑魔》辺りを1~2枚ずつ採用したとしても、初手に【蟲惑魔】が来ないことはあります。
そうすると《セラの蟲惑魔》が出せなくなるため、【蟲惑魔】らしい動きができず、ジリ貧になってしまいますね。素材指定のない《シトリスの蟲惑魔》を出して《セラの蟲惑魔》をリンク召喚することもできますが、ランク4が出せないとこの手も使えません。
【聖天樹の出張】
そこで試してみたのが【聖天樹(サンアバロン)】の出張です。
《聖種の地霊》1枚から展開できるのが【聖天樹】の魅力であり、パワーカードの《聖蔓の播種》の制約(発動後、EXデッキから植物族しかSSできなくなる)が【蟲惑魔】にはそこまで刺さらないのがポイントです。
出張に最低限必要なカードは、↓↓のとおり。
《聖種の地霊》2~3枚
《聖種の天双芽》1枚
《聖蔓の播種》1枚
展開ルートは、次のようになります。
初手:《聖種の地霊》1枚
結果:《廻生のベンガランゼス》+《セラの蟲惑魔》
《聖種の地霊》を通常召喚
⇒《聖種の地霊》1体で《聖天樹の幼精》をリンク召喚し、効果でデッキから《聖蔓の播種》をサーチ
⇒《聖蔓の播種》を発動し、デッキから《聖種の天双芽》をSSして1000ダメージを受ける
チェーン1:《聖天樹の幼精》
チェーン2:《聖種の天双芽》
⇒《聖種の天双芽》の効果で、墓地から《聖種の地霊》をSS
⇒《聖天樹の幼精》の効果で、1000ライフ回復してEXデッキから《聖蔓の癒し手》をSS
⇒《聖蔓の癒し手》の効果で300ライフ回復
⇒《聖天樹の幼精》+《聖蔓の癒し手》の2体で《アロマセラフィ-ジャスミン》をリンク召喚
⇒《アロマセラフィ-ジャスミン》の効果で、リンク先の《聖種の地霊》をリリースしてデッキから《ジーナの蟲惑魔》をSS
⇒《ジーナの蟲惑魔》1体で《セラの蟲惑魔》をリンク召喚
⇒《アロマセラフィ-ジャスミン》+《聖種の天双芽》の2体で《聖天樹の灰樹精》をリンク召喚し、効果で墓地から《聖種の地霊》をSS
⇒《聖天樹の灰樹精》+《聖種の地霊》の2体で《廻生のベンガランゼス》をリンク召喚
召喚権は消費しますが、1枚初動で《セラの蟲惑魔》+1妨害を構えられます。
ここに《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》や《ホールティアの蟲惑魔》があれば、追加で《フレシアの蟲惑魔》も並びます。《墓穴ホール》などをちらつかせましょう。
《ジーナの蟲惑魔》と《聖種の天双芽》は墓地効果を持っており、墓地の【落とし穴】を再利用したり《セラの蟲惑魔》を蘇生したりできます。忘れずに使っていきたいところです。
また《ホールティアの蟲惑魔》は【植物族】通常モンスターになるので《聖蔓の癒し手》のリンク素材に使えるのも地味なシナジーですね。
考察は以上です。
ではでは。