dandeです。
ソフトバンクグループ<9984>の株価が、本日ストップ高となりました。
ここまでの急騰は、久しぶりですね。
前回の記事はこちら。
高騰の理由は、第3四半期決算説明会(2019年2月6日開催)で発表された決算内容と自社株買い。
決算の内容は、売上高 7兆1,685億円(前期比 5%増)、営業利益 1兆8,590億円(前期比 62%増)、当期純利益 1兆5,384億円(前期比 52%増)となっており、増益分はほぼSVF(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)事業となっています。
決算説明会で、孫社長は「ソフトバンクグループはもはや事業会社ではない。純粋持ち株会社である。」と述べました。
そして、通信事業(ソフトバンク、スプリントなど)、インターネット事業(Yahoo など)といった個々の子会社の業績は、もはや大きな価値を持たないと言います。
その証左として、今回の説明会では、個々の事業の詳しい業績説明はされませんでした。
現在のソフトバンクグループの中核事業は、SVF事業であり、その実績等に関する説明が最初にされました。
SVFが多くの株を保有していたエヌビディア株の暴落を例に挙げ、エヌビディア株についてカラー取引による保険をかけ、営業利益に約4,000億円の損失を与えたものの、純利益で約3,000億円を取り戻したという内容です。
投資に関しては、本当に天才的だなぁと思います。「稀代の投資家」と言われるのもうなずけます。
そして、話は株主価値の話へ。
ソフトバンクグループの株主価値は、個々の事業の業績ではなく、(グループの保有株式価値)-(純有利子負債)と考えてよいとのこと。
損益計算書(P/L)の数字はもはや重要ではなく、貸借対照表(B/S)とキャッシュフローの数字が重要なのだという説明があり、まさにファイナンス的な思考だなと感じました。ソフトバンクグループは、投資ファンドに近いと捉えた方がわかりやすいかもしれませんね。
その上で、現在のソフトバンクグループの株価(時価総額)があまりに安いことに触れ、自社株買いをおこなうと発表しました。
株価に換算すると 20,000円の価値があるということですが、数年前から同様の話はされていましたね。金の卵の話や、アーム買収当時の説明会を思い出しました。
そこからは、ビジョンの説明となり、いつもの「AI群戦略」の話へ。
今回の決算説明会で、ソフトバンクグループの現在・未来の姿がより明確になったと思います。
今年の初めにソフトバンクグループの株価が7000円を割った時に「安すぎる」と思ったものの、相場環境の悪さで見送ったことをずっと後悔していました。
ですが、もはや株価は10000円に迫る勢い。後悔先に立たず。
再び相場環境が荒れ、日経平均株価が暴落した時に、これを思い出してソフトバンクグループの株を買おうと思った今日この頃でした。
ではでは。