ソフトバンク<9984> 決算説明会(2019年 第2四半期) まとめ

dandeです。

 

本日、16:00から行われたソフトバンク<9984>の決算説明会をネット中継で視聴したので、主な内容をざっくりまとめました。

 

 

  目次

 

 

まず冒頭から、孫社長が、サウジアラビア記者殺害事件による影響について触れました。

事件に対する遺憾の意を述べた後、サウジマネーについては、サウジアラビア国民の資産をお預かりしており、責任を果たしていく必要がある。サウジアラビアの「オイルマネーに依存しない経済発展」を支える存在として、引き続き進めていくと述べ、ファンドの運営に支障がないことを説明されました。

 

 

孫社長の自信のあらわれ】

 

  

営業利益の棒グラフが提示され、1兆4207億円(17年度上期と比較して、62%増)という圧倒的な結果でした。ビジョンファンドの伸びが著しい。

懐疑的な意見に対して「数字で結果を示す(示した)」という自信にあふれたプレゼンでした。

 

 

【携帯事業について】

 

  

ソフトバンクモバイルとYモバイルが両方とも営業利益増なのは、少し意外でした。

データ容量の多さを求める方向けのソフトバンクモバイル、通信料の安さを求める方向けのYモバイルという棲み分けができているようです。

1GB当たりのデータ料金が、3年前と比べて10分の1(5,980円/50GB)になり、世界の中でも最も安いレベルに来たとのこと。

そして、総務省の「ご指導」にもすぐに対応した(端末分離プラン。Yモバイルは来期実施予定)という役所向けの説明もありました(笑)

 

また、AI・RPAによる業務改善が社内で進んでおり、平常業務が次々とデジタルロボットに移っているとのこと。

目標として「通信事業の人員を4割削減したい」という驚きの数字が出ました。さすが、シンギュラリティを数年前から見据えてきたソフトバンクは、やることが違いますね。

年内に予定されている単独上場を見据え、安定した増収増益をし、利益の赤字は決して出してはならないという意志のもと、成長事業へシフトする一環の人員削減であるという説明でした。

 

 

【スプリントについて】

 

  

5年連続増益とのこと。

 

 

Yahoo! について】

 

  

順調なようです。

 

 

【ARMについて】

 

  

チップ出荷数も14%伸びており、順調なようです。

 

 

【ビジョンファンドについて】

 

  

出資先は67社に。

そして、いつもの各出資先企業の事業説明へ。

 

 

【質疑応答】

 

  

・サウジの第2第3の出資についての影響は?

まだ第1の出資のお金が残っている。上場が進んでおり、資金回収もある。第2を始めるにはまだ時期尚早であり、慎重に考えていきたい。ただ、第2第3については「ソフトバンク2.0」という大きな方向性で見れば、今後も進めていくことに何ら変わりはない。

 

・ペッパー事業の低迷について(人型ロボットの総括)

人型ロボットはこれから30年50年100年と広がっていくと考えている。コンピューターもすぐに現在のような機能を果たしたわけではない。人型ロボットが重要なテーマであることに変わりはない。

 

・サウジ高官に「懸念を伝えた」とは具体的には。

皇太子、大臣にもお会いし、事件の真相究明をしてほしいこと等を伝えた。

 

GAFA等のプラットフォーマーへの各国規制が議論されているが、どう考えているか。

弊害が出ない範囲であれば問題ないと思われる。ビジョンファンドは、GAFAとは別の勢力とも見れる。仮にデータ利用に関する規制がされるということになれば、ビジョンファンドの運営にも影響が出るが、AI社会の実現への流れはもはや止められないと考えている。

 

 

【まとめ】

  

 

質疑応答の後半は、あまり重要だと思わなかったのでかなり省きましたが、全体として、自分が重要だと思った点は網羅したつもりです。

 

ではでは。