dandeです。
今回は、9月14日発売予定のEXTRA PACK 2019に収録される《冥王結界波》を取り上げます。
【《冥王結界波》】
通常魔法
このカードの発動に対してモンスターの効果は発動できない。
(1):相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
このカードの発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。
《原子生命態ニビル》と同様、海外新規情報でそのテキスト情報が出た段階で、すでに話題の的となっているこのカード。
先攻1ターン目の相手が制圧盤面を完成させてターンを渡してきた時に使うことが想定されているようです。
先攻制圧に一石(隕石?)を投じる一枚となるか。
【モンスター効果をチェーンできない】
《冥王結界波》のポイントは、「《冥王結界波》の発動をモンスター効果で無効にできない」点です。
同じくチェーンされない効果を持つカードの中でもっとも有名なのは、《超融合》でしょう。
モンスター効果による制圧への対抗策として、長きにわたって使われてきたこのカード。
現代遊戯王において、いかにモンスター効果が重要だったかがよくわかりますね。
しかし、この手のカードは、《マジック・キャンセラー》や《サイレント・ソードマン LV7》のように、永続効果で魔法カードの発動・効果を封じるモンスターには対応できないという弱点があります。
先攻制圧にこのようなカードをプラスした展開が主流となれば、《冥王結界波》にとっては厳しい展開になりそうです。
もちろん、《冥王結界波》は魔法・罠カードによる妨害には無力なので、《セフィラの神撃》を擁する【セフィラ】なども厳しい相手になるでしょう。
【相手のモンスター効果を無効化】
《冥王結界波》は、相手フィールド上の全てのモンスターの効果を無効化します。
いわば《大寒波》のモンスター版。
通常魔法(禁止カード)
メインフェイズ1の開始時に発動する事ができる。
次の自分のドローフェイズ時まで、お互いに魔法・罠カードの効果の使用及び発動・セットはできない。
《大寒波》が脚光を浴びたのは、強力な除去効果を持ったモンスターが増えたことが原因の一つです。
「《大寒波》で伏せカードを無効化して、モンスター効果で除去する」という流れが、当時の環境の主流になりました。
《冥王結界波》は、その路線を継承して、今度はモンスター効果を無効にするカードになっています。「《冥王結界波》でモンスター効果を無効化して、《サンダー・ボルト》で除去する」という流れですね。
これが対戦カードゲームとして面白いかどうかは、評価が分かれるところだと思いますが、先攻制圧に対して何らかの回答を用意したという点では評価すべきでしょう。
(まあ、そもそも先攻制圧できるようなカードを刷るな、という話なんですが。)
今後は、《冥王結界波》などのEXTRA PACK 2019 で登場する先攻制圧対策カードたちを念頭に置いた構築が続々と登場すると思われます。
遊戯王は、一体どうなってしまうのか。
ではでは。