dandeです。
昨日、帰り道に立ち寄った書店で、伊坂幸太郎氏の新書が平積みされていました。
先日、『アイネクライネナハトムジーク』の文庫本を読み終えたばかりで、なんともタイムリーでした。
(ちょうど発売の時期は、読書から離れていたので、今更の読了です。)
タイトルは、『シーソーモンスター』。
すでに面白そうな気配しかしませんが、表紙をめくると ↓↓↓ の宣伝文句が。
「争いはなくならない。だとしたら、僕たちはどうすればいいんだろう。」
即買いして今に至ります。
目次
【『シーソーモンスター』】
本書は、「シーソーモンスター」「スピンモンスター」の2篇で構成されています。
「螺旋プロジェクト」という企画のために執筆されたとのこと。
企画の詳しい内容は、本書の巻末に載っているので割愛しますが、古代から未来までの日本を舞台に「海族」と「山族」というふたつの一族の対立を描く競作企画とうたわれています。
「シーソーモンスター」は昭和後期、「スピンモンスター」は近未来、という設定です。
第1篇の「シーソーモンスター」まで読み終えてから気付いたんですが、カラー表紙のルビは「Seesaw Monster」なのに、表紙を外すと、「She saw a Monster ! 」になっているんですね。
細かい所でシャレが利いている。
【感想(前編)】
※ ネタバレは極力、避けています。「スピンモンスター」は未読なので、第1篇の「シーソーモンスター」までの感想です。
ストレートに面白かった。これぞエンタメ小説。
前作の『フーガはユーガ』は、個人的にはやや変化球だったので。
「対立」をテーマにした企画で「嫁姑問題」というかなり身近なテーマを扱いながら、物語のスケールは意外と大きく、さすがのセンスだなと感じました。
出だしは何気ない日常の風景・会話ですが、30ページ辺りから展開が変わり始めます。
あとは最後まで一気読みでしたね、気付いたら夜中の1時でした。
伏線どうこうよりも純粋にストーリーを楽しめる内容になっていると思います。
第2篇の「スピンモンスター」にも期待しかありません。
今日中には軽く読み終えると思います。
【感想(後編)】
後編の感想も書きました。
やっぱり伊坂小説はおもしろい。
ではでは。