感想『四畳半神話大系』(森見登美彦 著、角川文庫)

dandeです。

 

今回は、読書記事。

 

小説です。

 

 

  目次

 

 

【『四畳半神話大系』】

 

 

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

 

 

どうやらアニメ版もあるみたいですね。

見てないですが、アニメ映えしそうな気はします。

 

四畳半神話大系 Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2014/06/18
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【感想】

 

 

ひねりの効いた軽妙な言い回しが多く、好きな人はとことんハマりそうな印象を受けました。

 

以前に紹介した夜は短し歩けよ乙女と重なる雰囲気の小説です。

なんなら同じ登場人物も出てきますし。

 

dandee.hatenablog.com

 

 

全体的な感想としては「阿呆で不毛な大学生活をそのまま小説にしたもの」という感じですね。

同系統の作品としては、伊坂幸太郎氏の『砂漠』がありますが、『四畳半神話大系』はさらに不毛な内容となっています(褒めてます)。

 

dandee.hatenablog.com

 

日々の生活に不満を抱き、「あの時こうすればよかったなぁ…」と嘆いてしまう方に読んでほしい一冊。

 

読み終わったとき、新しい世界が開けるかもしれませんし、開けないかもしれません。

神様や占い師や運命の赤い糸を信じる者は救われるかもしれないし、救われないかもしれないのと同じです。

 

 

【斬新な文章構成】

 

 

私が新鮮だなと思ったのが、この小説の文章構成

 

「第一話」⇒「第二話」⇒「第三話」⇒「最終話」の順に物語が進んでいくのですが、「第二話」に入ったときに「あれ?」となって「第一話」を思わず読み返してしまう斬新な仕掛けがされています。

 

詳細はネタバレになってしまうので避けますが、このありそうでなかった構成を実際に読んでほしいなと思います。

 

前回紹介した『夜行』と同様、少し中だるみ感があるのですが、最後まで読めば面白いと感じる作品になっています。

 

dandee.hatenablog.com

 

 

ぜひ読んでみてください。

 

ではでは。