【感想】先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来(古川渉一、酒井麻里子著、インプレス)

 

【『先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』】

 

 

いま話題のChatGPTの解説本。

4月11日に発売されたばかりです。

 

ChatGPTは「対話型AI」と言われるチャットボットの進化版のようなもので、人間の言葉を忠実に再現したわかりやすい返しが特徴。

 

これまでも十分すごかったのですが、今年の3月に登場した最新モデル「GPT-4」の性能がいよいよヤバいものになっています。

人間の的確な指示が必要ではあるものの、Word・Excelの事務作業のかなりの部分が代替できるんじゃないかと言われています。事務職の危機。

 

検索エンジン「bing」に「GPT-4」が搭載されたのもインパクトがあるニュースでしょう。

 

私も新しいbing使ってますが、たしかに便利です。参照URLまで出してくれるので、発信元の確認もすぐできます。

これに関しては、本を読むよりも実際に使ってみた方が早いですね。元も子もないですが。

 

 

【内容について】

 

本書は、主に「GPT-3.5」について書かれていますが、ChatGPTの登場に至るまでの歴史や技術的な背景が載っており、入門書として十分だと思います。

 

対話形式を中心にして書かれており、初心者にも読みやすいです。

 

本書を土台として、他の解説書を読むと理解も早くなると思いますね。

プロンプト(命令文)の書き方がキモになるので、その辺りの解説書を読んでおくと上手く使えるようになるはずです。

 

 

 

【何がすごいの?】

 

 連続した会話をスムーズに行えることと、生成される文章のクオリティの高さですね。より注目されるべきは文章を生成する部分だと思います。なぜかというと、従来の言語を扱うAIの多くは、既存の情報から何かを抽出する用途がメインだったためです。 (本書P.21より引用) 

 

 ChatGPTなどのGPTモデルは、「早起きがしたい」だけの情報から、具体的な方法を回答できるように、少ない情報を膨らませて新たなテキストを生成することが可能です。これがChatGPTが実用面で期待されている理由の1つです。 (本書P.22より引用)

 

個人的には、こちらの質問の意図を「わかってくれている」感がポイントですね。

機械的なボット感が薄いというか。それこそ話が通じない系の人よりも、意思疎通できるぐらいにはなっていると思います。

 

 

【ブロガーとしての感想】

 

ブロガーの端くれとしては、良質な記事の生成が簡単にできるようになったら死活問題です。

 

「○○のデッキ解説記事を書いてください。」⇒ ChatGPT「かしこまり」⇒ 一瞬で記事を生成、なんてことになったらブロガーは太刀打ちできないでしょう。

 

遊戯王ブログ界にも、近い将来AIが襲来するかもしれません。人間とAIは共存できるのか。

 

 

「ChatGPTでデッキ組んでみた」というネタツイを見る機会も増えた気がしますね。

まあ、結果はお察しですが。存在しないカードを平気で答えてくるので、ネタとしては優秀。

 

遊戯王のデッキレシピやカード解説は創作的な側面が強く、今はまだ人間に分があります。

ネットに転がっている情報をかき集めただけで、面白いデッキやコンボが生まれるのなら苦労しません。

 

dandee.hatenablog.com

 

ChatGPTの回答の元はネット上にある情報がメインですから、そこに負けない記事を書いていくことが重要です。これまでと同じですね。

 

あと個人的には、検索エンジンのシェアがどうなるか気になります。

 

検索エンジンでは圧倒的優位のGoogleですが、新しいbingの登場で、立ち位置が変わっていく可能性があると言われています。

私のブログのアクセス解析でも、bingの割合が若干ですが増えていると感じますね。

 

まあ、ともかくネット上の情報がもっと有益なものになっていくことを願います。

私も端くれなりに頑張ります。

 

ではでは。