書評『考具』(加藤昌治 著、CCCメディアハウス)

dandeです。

 

少し前の本ですが、ためになったので取り上げます。

 

 

  目次

 

【考具】

 

 

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

 

 

【総評】

 

イデアを出し、企画に仕上げるまでの手順が分かりやすくまとめられていました。

 

【主な内容】

 

【「考具」とは】

ビジネスマンは、考えることが仕事なのに、そのための道具を持っていない人が多いことを指摘しています。

著者は、その道具を「考具」と定義します。 

 

【アイデアはわがまま→思いやり】

 

 「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」という考え方のもと、まずは実現度などは置いておいてとにかくアイデアを出していくことが必要です。

紙にどんどん書き出してアイデアを並べていきます。

イデアを出し切った後に、実現性を確認してできるものが企画です。

つまり、「拡げて絞る」の順です。

 

【アイデアのための情報収集の方法】


本書で挙げられているのは、色に注目して普段の風景を見る、電車やカフェで聞き耳を立てるリサーチ、ちょいメモ、他の人(幼児・老人など)の立場になりきる、フォトリーディング(1ページ1秒の速読)、記者の気分になる。

イデアの源泉となる情報を頭に入れたら、次はそれをアイデアにしていく作業に移ります。 

 

【アイデアを拡げる方法】

 

紙を惜しみなく使って、とにかく書いていきます。マンダラート(3×3マスの正方形)に記入していく方法も有益です。

 

【アイデアを企画にする方法】


5W1Hでまとめていき、絵にできる内容で、1枚の企画書にまとめる。

 

【まとめ】

 

着想→アイデア→企画、の流れを具体的に説明する良書でした。

広告会社の社員ではない方にも、大いに参考になる本だと思います。