書評『結局、人生はアウトプットで決まる』(中島聡 著、実務教育出版)

dandeです。

 

今回は、伝説のプログラマーと言われる中島聡氏の著書を取り上げます。

 

中島氏の著書については、『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(文響社)を読んだことがあり、このたび新書が出ることを知って読みました。

 

 

書店でも目立つコーナーに置かれていたので、読んだことのある方も多いと思います。

 

では、早速、『結局、人生はアウトプットで決まる』の内容を見ていきましょう。

 

 

  目次

 

 

【結局、人生はアウトプットで決まる】

 

 

 

結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術

結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術

 

 

 

 

【アウトプットとは】

 

 

人生はアウトプットで決まる、とのことですが、そもそも「アウトプット」とは何を指すのでしょうか。

著者は、インプットとアウトプットについて下記のように定義しています。

 

イ ン プ ッ ト  = 「読む」「聞く」「体験する」

アウトプット  = 「書く」「話す」「行動する」

 

アウトプットを繰り返すことで、「AIに負けない自分の価値」を作り出すことができる、ということが本書の主要なテーマになっています。

 

 

【アウトプットのために必要なこと】

 

では、アウトプットをどのようにしていくのが望ましいのでしょうか。

筆者が挙げるのは、「一次情報にあたる」「この情報を伝えたいという熱」です。

 

 

【一次情報にあたる】

 

 

筆者は、「アウトプットをする際に特に大切なことは、インプットの時にできるだけ生の情報を直接受け取ること」であると述べています。

 

一次情報の例としては、「アマゾンの戦略について発信したければ、書店にあふれるアマゾン関連のビジネス書を読むのではなく、まずはアマゾンCEOのジェフ・ベゾス自身の言葉に耳を傾ける」ことを挙げ、「ベゾスの場合、数多くのインタビューに出ているし、毎年株主向けのメモも書いています。彼の考え方を知るには絶好の一次情報です。」としています。

 

私自身、十分にできているとは言えないのですが、これは重要です。

「他人の受け売り」で文章を書いても、内容の薄っぺらいものになりがちです。

 

自分で生の情報に当たり、自分の頭で考え解釈し、わかりやすく伝えることが、本当のアウトプットと言えます。

 

 

【この情報を伝えたいという「熱」】

 

 

好きなこと・物の中で、「これについてならいくらでも喋れる」というものがあれば事前と文章が生まれ、気付けば原稿用紙何枚分も書いてしまっていたということが私にもあります。

そこまでいかなくとも、「ハマっていることを書く」ということはやはり大事だと思います。

 

では、「今、好きなことがない」という方はどうしたらよいでしょうか。

 

筆者は、一つの方法として、ベーシックインカムが導入されたら、あなたは何をするか?」と考えてみることが有効だと述べています。

 

ベーシックインカムとは、政府による現金支給のことで、最低限の生活に必要な額を全国民に定期的に支給することを言います。

これが実現すれば、食べるために仕事をしなくてよくなり、人々は趣味ややりたいことに注力できるようになります。

 

一度、試してみてはいかがでしょうか。 

 

 

【まとめ】

 

 

筆者は、ブログとYouTubeを主な発信媒体としているようです。

「書く」「話す」のアウトプットについて、本書ではそれぞれ掘り下げて述べられており、関心のある方は、一度読み通しておくべきだと思います。

 

ではでは。