ZOZO<3092> 株主総会 レポ(2019)

dandeです。

 

本日、㈱ZOZOの株主総会に出席してきました。

 

今回が、初めての出席です。

 

ZOZO<3092>に関する前回の記事は、こちら。

 

dandee.hatenablog.com

 

 

株価はいまだ低迷を続けており、1年前のことを思うと、株主の怒りの声が飛び交ってもおかしくない状況です。

 

dandee.hatenablog.com

 

 

そんな中、昨日、ZOZOMAT(足のサイズをスマホを使って精密に測れるというアイテム)の無料配布を行うことが発表され、ここから巻き返していきたいという意気込みを感じました。

https://zozo.jp/zozomat/

 

 

株主総会の会場は、幕張メッセ

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期待と不安が渦巻く中、行って参りましたので、内容を書いていきます。

 

 

  目次

 

 

株主総会 要旨】

 

 

株主の出席者数は、目視で大体300人ぐらいでした。

広い会場で空席が目立っており、例年より少ないんだろうなと感じました。

 

目立ったサプライズ情報はありませんでしたが、総会終了後に、ZOZOMATによる足のサイズ測定体験会があり、実際に使用させてもらいました。

 

測定後は、測定された足の大きさにぴったりサイズの靴下をプレゼント、というおまけ付き。

 

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【社長挨拶・事業報告等】

 

 

冒頭の社長挨拶にて、前澤社長が登壇。

声のトーンは終始落ち着いており、反省ムードといった印象。

 

まず最初に、ZOZOMATの紹介があり、コンセプトムービーが流れました。

 

ZOZOMATは、ZOZOSUIT(単価:約 1,000円)とは異なり、単価が数十円となっており、無料配布のリスクが非常に低いことを強調していました。

(単価が低い理由は、紙にマーカーを印刷しているだけだから、とのこと。)

 

ZOZOSUITの失敗を受け、二度と同じ失敗を繰り返さないよう、ZOZOMATの今後の展開は慎重に進めていくことを強調。

 

今回は、自分たちで靴を製造するのではなく、出店ブランドの協力を得るようです。

 

前期は予算未達で、株主の皆様にはご心配・ご迷惑をおかけし、申し訳ないとの陳謝の言葉がありました。

 

事業報告等は、スライド+音声読み上げにてなされました。

今期の予算は堅実・慎重な予算となっており、必ず達成できるように全力で取り組むとのことでした。

 

 

【質疑応答】

 

 

主な質疑応答の要旨を列挙します。

鋭いポイントを突いた質問は、少なかったように思います。

 

SNSの効果測定はどのように行っているか。

⇒効果測定は行っている。SNSの発信によって、会社のHPにどれぐらいのアクセスが来たか、等。前澤社長個人のTwitterアカウントによる「お年玉キャンペーン」も、絶大な効果があった。

 

・再び中国に進出するとのことだが、どのような見込みがあって決定したのか。(すでに出店している無印良品ファーストリテイリング等との差別化を絡めた質問)

⇒日本ならではの着こなし、ファッションを中国の方々にも広めたい。中国の方々にも受け入れられると思っている。前回は、そういうコンセプト無く、単品販売だけで進出してしまったので、同じ失敗は繰り返さない。

 

PGA参入について詳しく教えてほしい。

⇒ゴルフ事業部という新しい部署を設け、取り組んでいる。ZOZOは、スポーツ分野における知名度がまだ高くなく、例えばZOZOMATによるぴったりサイズのゴルフシューズ販売へ繋げる等のシナジー効果が狙える。PGAツアーは、賞金総額約11億円と、日本では例を見ない規模であり、PGAとは複数年契約を結んでいることから、長期的な効果が期待できる。

 

・自身の後継者については何か考えているか。

⇒まだまだ現役でやっていくつもりなので、具体的には考えていないが、権限移譲はどんどん若い世代に行っていきたい。

 

・ZOZOSUITにより得たデータの活用について教えてほしい。

⇒ビジネススーツの生産に活かすとともに、MSP(マルチサイズプラットフォーム)事業にも活かす。体型データの活用先として、フィットネスや医療関係から話がたくさん来ている。アメリカでも「ZOZOSUITを使ったダイエット」が一時流行ったという話も聞いた。

 

・配送料対策について教えてほしい。

⇒多くのECサイトが送料無料を謳うあまり、物流業界にそのしわ寄せが行っているのが現状。ZOZOは、配送料を一律200円頂くこととしており、少しでも業界にとって良い方向に進めば、と思っている。

 

 

【個人的な感想】

 

 

具体的な数字の提示が少ないこともあり、ややふんわりした印象でした。

 

ZOZOSUIT、ZOZOMATによるデータ収集は、今後も続けていくようなので、健康分野など新しい事業を展開することができれば、株価の復活などにも繋がるのかなと思います。

 

中国進出の件が、個人的にものすごく不安要素。質疑応答で回答はされてましたが、不安は払しょくされませんでした。

 

応援はしていきたい会社なので、今後の事業展開は見守っていきます。

 

ZOZOMATは、昨日の時点で予約済みです。

 

ではでは。