dandeです。
今回は BUMP OF CHICKEN の新曲「なないろ」を取り上げます。
【「なないろ」】
朝ドラ主題歌らしいイントロ。
間奏も雨上がりの明るい朝らしさが前面に出ています。
曲調は「東京讃歌」や「友達の唄」が頭に浮かびました。
MVは「天気の子」感がすごかったですね、あちらはRADですけど。
【歌詞は「キラキラ」が印象的】
これまでのBUMPの歌詞に出てくる「キラキラ」は、街の賑やかさ(「Merry Christmas」)だったり、涙の比喩表現(「Butterfly」)だったり、寂しさ・悲しみといった自分の心情を表したものだったように思います。
それが「なないろ」では、「キラキラ」の対象が「水たまり」という現実に存在する物になっているのが特徴的です。
自分の心の中から外に出て、リアルな日常に落とし込んだ歌詞のように感じます。
リスナーが目の前の風景から何かを感じ取る手助けになるような。
また、出だしの歌詞は「flare」の出だしとリンクしているように感じられる一節。
ここはとても内省的です。
全体としては「Butterfly」感が強い気がしました。
抽象的な「Butterfly」に対して、具体的な「なないろ」。
「キラキラ」だけでなく「靴」も歌詞に出てきます。
涙は君に羽根をもらってキラキラ喜んで飛んだ踊った
消えてしまう最後まで命を歌った量産型
その心自分のもの君が見たものから生まれてゆく
何よりも綺麗なこと本当はもっと知っているずっと
(「Butterfly」より)
涙の砂 散らばる銀河の中 疲れた靴でどこまでだっていける
躓いて転んだ時は 教えるよ
起き方を知っている事
(「なないろ」より)
「なないろ」はストレートに読むと、心の色でしょうか。「心は雨模様」という表現もありますし、心情と天気はやはりリンクしてるので。
「おはよう」は「オンリーロンリーグローリー」を思い出しますね。
「孤独」=「一人ぼっち」という歌詞も共通。
僕だったから それが見えた
「おはよう、ごめんな、思い出せるかい」
孤独を知ったから また出会えた
孤独じゃない
(「オンリーロンリーグローリー」より)
闇雲にでも信じたよ きちんと前に進んでいるって
よく晴れた朝には時々 一人ぼっちにされちゃうから
(「なないろ」より)
昔のことを思い出しながらも、今の目の前の生活もおろそかにしない姿勢が伝わる良い曲だなと思います。
ではでは。