dandeです。
コロナウイルスによる自粛生活で、読書時間が少し増えた気がする今日この頃。
今回取り上げるのは、結構前に読んだ本なのですが、読書術に関するものです。
目次
【『官僚に学ぶ読書術』】
今の社会情勢で「官僚」と聞くと、良くない印象を持つ人の方が多いかもしれませんね。
ただ、感情的に毛嫌いするのは良くありません。
数多くの法令や制度をふまえて行政上の課題を処理していく官僚の能力は、相当なものだと思います。
彼らがどうやって知識を蓄えているのかを知ることも重要でしょう。
本書には、人事院の「若手行政官への推薦図書」のリストが載っており、それらを読むことで網羅的・効率的な知識習得に繋がると思われます。
政治関連の記述もあることはありますが、メインの記述は「読書によって何を得るか」「より早く多くの情報を得るためにどのように読書するか」です。
【内容について】
読書をテーマにした本といえば、以前、大手コンサル会社出身の方が書いた『戦略読書』という本を紹介しました。
『戦略読書』では、非常に多くの書物がリストアップされていました。
本書も同様に、具体的な書物名を交えて書かれています。
本書によれば、官僚は「歴史もの」と「衰亡もの」を好むとのこと。
それにしたがい、紹介される書物も歴史関連のものが多かったです。
ただ、個人的に印象に残ったのは「自己啓発本をはしごしない」という部分。
自己啓発本のはしごは、誰しもがやってしまいがち。
私もいろいろな自己啓発本を読んできました。
本書は、「一冊でもいいからその内容の一部を実践することが何より大切」(本書P.119)だと言います。
その上で、一読すべき自己啓発本を三冊だけ挙げています。
そのうちの一冊がいわゆる『7つの習慣』。これは本当に名著。
こういった名著をしっかり読み込むことで、考え方の基礎ができあがってくるのではないでしょうか。
本書では、フォトリーディングなどを活用した精読の方法も触れられており、難しい内容の本をいかに効率よく内容把握するかが書かれています。
これは、文献・書類を読むスピードが速い官僚だからこそ書けるものでしょう。
ぜひ読んでみてください。
ではでは。