dandeです。
今回は、2020年の読書記事の総括になります。
昨年の記事は、こちら。
最近は忙しくて本を落ち着いて読めていません。
「今年はいまいち本を読めなかったなぁ…。」と思いながら記事を辿ってみると、今年は19記事ありました。
思ったより読んでた。
目次
【2020年のベスト本】
2020年は、新型コロナウイルスの流行に伴い、人間の社会活動が根底から覆された一年でした。
こんな時代だからこそ、古くから読み継がれてきた古典の力を改めて感じましたね。
そんな今年のベスト本は、『7つの習慣』です。
比較的新しい本ですが、古典に匹敵する内容の深い文章。
これを読んでからは、いわゆる自己啓発本に無闇に手を出すことはなくなりました。
本書で提示されている「インサイドアウト」の概念(他人に〇〇してほしい、〇〇になってほしいと望むのなら、まずは自分を変えなさいということ)は、このコロナ禍においてさらに鋭さを増していると思います。
何かうまくいかないことがある時に、他人や環境のせいにするか、それとも主体的に動けるかが、人格の差になっていきます。
ワイドショーにしろSNSにしろ、最近は毎日誰かが批判されています。
一時的にスカッとするのはわかるのですが、結局は疲れちゃうんですよね。見ている方も疲れるので、最近は何とか距離を取ろうと努めています。なかなか難しいんですけど。
【ふりかえり(論説文)】
次に、コロナ禍で読んでよかったと思ったのは『空気の研究』。
【後編】の記事がいまだに一文字も書けていない現実から目を背けながら、ふりかえっていきます。
「空気」とは何か。
この難題に正面から向き合った本書は、日本人の特性を見事に表現したものであり、文句なしの名著だと思います。
最近のことで言うと、SNS世論なんてのもまさに「空気」ですね。
本来はこんなものに国家が流されてはいけないと思うのですが、テレビがSNSの書き込みを取り上げるようになってからは、日に日に影響度が増しているように思います。
論理的に考えて正しいことを果敢に実行し、PDCAサイクルを愚直に回す。
感情論に流されて論理的に正しくない決定をした時、そのサイクルは崩れ、責任の所在まで不透明になってしまいます。「あの時はそういう空気だったから、仕方なかったんだ」と。
一般人の感情が大事な場面ももちろんあるんですけど、論理的思考をおろそかにすると、一貫性のない場当たり的な対応になってしまいますよね。
【ふりかえり(小説)】
2020年は、意識して小説を多く読んだ年でした。
気持ちが暗くなりがちな時に、小説を読むのは感情を落ち着かせるためにも良かったと思います。
個人的なベスト本は『夜は短し歩けよ乙女』。
ユーモアが効いていて、読後感も良かったです。
日常の嫌なことから解放された気分になれました。
最もインパクトがあったのは『光』でしょうか。
内容は暗いですが、読後感はなかなかのものでした。
説明困難な面白さがあったのは『レプリカたちの夜』。
設定も内容も掴みどころがないんですが、読んだ感想は面白いの一言でした。
以上、ざっと2020年の読書をふりかえりました。
読んだけど記事が書けていない本がまだまだあります。
読みかけの本もまだあります。
2021年も良書に出会いたいものです。
ではでは。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change
- 作者:スティーブン・R・コヴィー
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: Kindle版